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​“初等編”

私たちのすべてにこころが関わっています。
 

ちなみにこころというと、
“強いこころ”“弱いこころ”といったことがよく言われます。
 
しかし、こころに強いこころも弱いこころもありません。
  
こころはただ“こころ”なだけです。
  
厳密に言うとこころの状態は常に流れ続けています。
常に転変し続けています。
   
身体が滅びても終わりません。
ほぼ終わりなく転変し続けるのです。
     
つまり、じっとしていません。
まさに川の流れのようです。

ですから、トータル的な流れでみたら強いも弱いもないのです。

そして、その流れる早さは川の流れどころではありません。
光の速度よりも速いとも言われているのです。
     
このように、こころは常に変化し続けているのです。
  
では強いこころとはなんでしょう。
 
それは清らかなこころのことです。
何ものにも囚われない、
執着しない清らかなこころです。
   
それが実は強いこころなのです。
それは流れに逆らわない自然体のこころの状態です。
 
ですから、世間で言われる強いこころとは違います。
  
ライバルに勝つ!とか、
俺は強い!とか、
相手を負かしてやった!などいったものとは違います。
 
このようなものが一般的な概念となっているように思います。

そういったどちらかというと、
暴力的なパワハラ的なものは強いこころではありません。


実はこのようなこころは“弱いこころ”の定義に入ります。
弱いこころとは汚れたこころなのです。
 
汚れたこころとは、、、
あらゆるものに囚われているこころであり、
執着という粘着力のとても強い重いこころです。
         
ですから、他と衝突し戦わなければならなくなるのです。

感情がこころではありません

こころというと、感情だと思われる方がいると思いますが、
少し違います。
            
感情はこころから出た波もしくは、
芽みたいなものだと思って下さい。
  
こころは感情が生まれる母体なのです。
芽が出る種子が埋まっている畑みたいなものです。 
   
では、思考はどうなのでしょう。
この思考もこころというものが、
母体となって生まれるものです。
       
そして、俗にいう性格といわれるものも
こころがその母体となっています。
  
感情、思考、性格、
こういった感覚的なものを生み出す母体(畑)がこころと言えます。
 
私たちはどんな時でも感覚的なところで生きています。
自覚できるできないに関わらず、
感覚的なものが作用しているのです。
     
たとえばあなたが不幸を感じていたとします。
もしくは不運を感じていたとします。
   
不幸、不運といったものはその人が受け取った感覚です。


たとえば、雨が突然降り出してきて、
全身濡れてしまったとします。
       
天を仰いで、、、
「私はなんてツイテないんだ、、、」
と悲しみや怒りに包まれる人。
  
天を仰いで、、、 
「恵みの雨が降って下さった」
と喜びと感謝にあふれる人。


このように雨が突然降ってきたのは同じですが、
そのことを受け取るその人の感情や思考はこのように違います。
   
その感覚によって不幸と思ったり、不運だと思ったりするのです。
   
それは、その人のこころという畑の状態が違うからです。
  
ツイテないと言って不運を感じるのは、
その人のその時のこころの状態がそうだったからです。
  
恵みの雨だと言って感謝を感じたのは、
その人のその時のこころの状態がそうだったからです。
   
恵みの雨だと言って感謝した人も、
その時の心の状態が怒りの状態だったら、
きっとそれは呪の雨になったはずです。
  
ツイテないと不運を呪った人も、
その時のこころの状態がハートフルな状態だったら、
きっとその雨に感謝したはずです。
    
このように私たちの人生に、
感覚が大きく作用しているの事実なのです。
   
そして、その感覚が生まれる母体がこころなのです。
だから、こころのことを真面目に考えないといけないですね。

 

こころは実は意地悪なのです

では、改めて、、、

「こころとはなんでしょう?」
  
そして、そのこころは私たちの人生にどんな作用をもたらすのでしょう。
もちろん善いことだけではありません。
意地悪なこともします。  

 
でも、どちらかというと意地悪な方が強いのです。
実は、私たちの人生に意地悪なことをする方が断然多いのです。
      
そのままにしておいたら、
暴れ馬のように暴走してしまいます。
   
つまり、私たちの人生はとても苦しみの多いものになってしまうのです。
“苦しみ”をたくさん生み出す畑に育ってしまうのです。
 
ですから、必要なのは暴れ馬をコントロールする手綱と、
それをしっかり握る、智恵ある御者が必要になります。
  
御者は、まず暴れ馬の性質を知らなければなりません。
つまり、こころの性質を知らなければなりません。
  
そして、それを上手に調教する手綱(智恵)が必要なのです。
さらにその智恵を上手に扱える御者が必要なのです。


あなたが御者にならないといけないのです。


そうなることで、暴れ馬は静かになりとても素直になり、
名馬になるのです。
  
そして、あなたを本当に幸福な場所に運んでくれるのです。
  
・こころの性質を知ること
・こころを調教するための智恵を学ぶこと
・その智恵を上手に使う達人になること
    
このプロセスが必要になります。
 
それができることで、あなたはあなたの人生の真の主になることになります。
  
このランチ会では、そんなことをテーマに進めていくつもりです。
  
それが「“こころ”の学校」です。


こころのついて興味がある方にとって、
とても善い機会になると思います。

 

こころの世界への科学的なアプローチは

ノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川進氏、
ノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈氏によれば、
21世紀最大の課題は「心・生命と宇宙の解明」だそうです。

また、多くのノーベル賞受賞者たちの議論の中でも、
最終的には「心と宇宙」にいきつくそうです。
 
つまりある次元に到達した科学者にとって、
こころというのが最大のテーマなのです。
   
我々の目に見えない世界がテーマとなっているのです。
   
ちなみに、こころの研究には三つの大きな流れがあります。

・「こころと行動を科学的に調べる」心理学的な方向
・「こころを情報処理の観点から研究する」認知科学の分野
・「分子レベルで脳細胞の変化を見る」神経科学的なもの
 
となります。
 
また、最近四つ目の流れとして、、、
「量子脳理論」なるものもあらわれています。
脳細胞の原子に、量子力学をあてはめ、こころを調べる理論です。
    
このようにこころの研究というのは、
科学的な世界からもすすめられています。
 
でも、こころについて明確に解明されたわけではありません。
まだまだ不思議だらけなのです。
  
遺伝子工学の権威である村上和雄氏は、
その不思議さを「サムシング・グレート」と呼んだりしています。
魂の存在についても念頭においているようです。
  
いずれにしても不思議な世界であり、
未知なる領域なのは事実です。
   
そんな中でも、こころを学ぶことを考えた場合、
心理学を学ぶというのが現在定番になっているように思います。
         
特に深層心理というものが、こころに大きく関与するものなので、
フロイトやユングなどの説を学ぶでしょうし、
また、最近流行のアドラーも学んだりするようです。

 

「“こころ”の学校」の特徴

さて、ではこの「“こころ”の学校」はどのようなところから、
こころを考えるのでしょう。
  
実は、さきほど書きましたこころの研究の四つの流れとは、
“少し”違った視点からアプローチしていきます。
   
でももしかしたら、“少し”ではなく“まるで”かもしれません。
        
心理学、認知科学、神経科学、量子脳理論、といったものはあくまで学問です。
その根底にあるのが分析です。
仮説検証を繰り返す分析と統計です。

 
特に神経科学(脳科学)の驚異的な進歩により、
こころに関連すると思われることが、
脳という世界で認識されるようになりました。
   
fMRIがあらわれて脳の各部位の動き(活性)が分かるようになったのです。
ちなみにfMRの歴史は、まだ30年にもなりません。
でも、まだ数パーセントも分かっていない状態とのことです。
ある脳科学者が言っていました。
           
しかし、それはそれでとても価値あるものです。

    
でも、それで本当にこころのことが分かるのでしょか?
また、私たちを本当の意味で幸せに導いてくれるのでしょうか?
      
そして、私たち自身が智恵ある御者になることができるのでしょうか?
  
セロトニン、オキシトシン、ドーパミン、βエンドルフィンなどいった
神経伝達物質を使用することで幸福感や高揚感を脳が感じたとしても、
それが本当の幸せと言えるのでしょうか。
    
また、暗示や催眠などいったようなもので、
苦しみを隠すことで本当の幸せと言えるのでしょうか。
  
こういったことをするのが、
智恵ある御者になることでしょうか。
         
それは違うように思います。
       
「“こころ”の学校」ではそのように考えています。
      
では、どのようにアプローチするのでしょう。
まず大前提があります。

 
それは、、、

「あなたを“本当の幸せ”に導くため」

です。
   
それが、この「“こころ”の学校」を開校する前提です。
   
心理学の知識や脳機能の仕組みを知っても、
それはあなたを“本当の幸せ”にしてくれるものではありません。
     
また、心理療法的なアプローチであっても、
それはあなたを“本当の幸せ”な世界に導いてくれるものではありません。
こころの治療法のひとつにすぎないからです。
    
そして、そもそもあなたの“本当の幸せ”のために、
というスタンスでもないでしょう。
 
でも、私たちにとっての一番の願いは、

「人生がいかに幸せなものになるか」
ではないでしょうか。
        
行き着くところ、それしかないはずです。
        
だとしたら、ストレートにその願いを叶えればいいわけです。
        
でも、ここでしっかり確認しなければならないことがあります。
とても大切なことです。
     
それは“幸せ”の定義についてです。
        
“本当の幸せ”
とはなんでしょう。
        
俗に言う幸せは、五感を喜ばせる“楽しさ”と言えます。
それは外と比較する世界でもあります。
  
比較する世界にいたら、本当の幸せにつながることはありません。
   
その世界は苦しみの種が芽を出し、花開き、また種子となって、
こころの畑に戻る連鎖にすぎません。
だから、苦しみは生まれ続けるのです。
        
ですからそれは“本当の幸せ”と呼べるものではありません。
          
“楽しさ”は一瞬で終わります。
そして、また新たな“楽しさ”を求め続ける仕組みになっています。
     
それは、とても疲れることですね。
ずっと追いかけ続けなければなりませんから、、、
それが一生続いたらそれはとても不幸と言えます。
     
そういったものを追いかけるのは、
智恵ある者とは言えません。
          
つまり“智恵ある御者”にはなれません。
“無知”な御者になってしまっています。


“本当の幸せ”は一過性の花火のようなものではありません。
もっとどっしりと根付いたものです。
穏やかで安心した境地のものです。
どっしりとした安心があるから、
どんな時でも幸せで平和でいられるのです。


その辺につきましてはこの学校で、こころについて学ぶ中で、
実際に理解されていくでしょう。
    
さて、では“本当の幸せ”につながるこころの境地になるためには、
何を学べばいいのでしょう。
     
それは、こころの世界の本当の達人から学ぶのが一番でしょう。
    
不思議なこころの世界の謎を解き明かした達人。
そして、“本当の幸せ”につながる道を自ら発見し、
その方法を体系的にまとめた達人。
そして、その教えを説き続けた達人。
     
そんな達人はどこにいるのでしょう。
現代にはいないでしょうね。
  
真逆のことをやる達人はとても多いですが、、、
      
では、そんな達人とは誰でしょう。

   
それは“ブッダ”お釈迦さまです。

      
そしてもう一人、厳密に言うともう一つの教えとなります。
それは、“ヨーガ(ラージャとジュニャーナ)”というものです。
       
この二つの教えが共通して説いているのは、
“本当の幸せ”への道を、徹底的に探究しつくしたものだというのがまずあります。
そして体系的な方法を構築した、というところです。
     
ちなみにここで言う“ヨーガ”というものは、
現在よく言われるヨガとは違います。
      
アーサナ(ポーズ)を主として、
健康や美容、痩身やちょっとした癒しを目的としたものではありません。
            
そもそもヨーガというのは、
こころの解放を目指すものです。
         
“ラージャ・ヨーガ”は心理を主とし、
“ジュニャーナ・ヨーガ”は知性、智恵を主として
こころの解放を説いたものです。
       
ブッダの教えはもう二千五百年以上経つものですし、
ラージャ・ヨーガにしても、
二千年近く経っているでしょう。
     
しかし、学べば学ぶほど理解されると思いますが、
こころに対するその洞察力は常人の世界ではありません。
    
特にブッダの教えはとても論理的であり、
その限りがない奥深さには、
ただひたする感謝するしかない心境になります。
      
こころのすべてが網羅されていると言えるのです。
    
我々凡人のすべての悩みの根源を説き、
そこから完全に解放される方法を教えて下さるのです。
      
ちなみにここで言っているブッダの教えは、
ブッダが存命の頃に、直弟子に直接伝えた教えをそのまま継承していると言われる
初期仏教の教えのことを言っています。
   
私たちがごく普通に言っている仏教、
つまり、大乗仏教とは少し違うものです。
  
人間ブッダが凡人に説いた教えなのです。
ですからとても具体的であり、
また、それは誰にでもできるものなのです。
   
すべての生命を一切の“苦しみ”から解放するのが、
ブッダの目指したところなのですから、
当然といえば当然です。
  
一切の“苦しみ”から解放される、
つまり、本当に幸せになれる、
具体的で論理的な方法なのです。
    
この「“こころ”の学校」では、
そんな達人たちの教えを根底においています。
そして、私自身の経験もそれを裏付けているとも言えます。
           
つまり、ただの知識ではないということです。
         
知識と経験が一致したリアルなものと言ってもいいのかもしれません。
少し大仰ですが、、、


こころの世界を網羅し超越した正覚者ブッダの教えと、
こころの解放を体系化したヨーガ(心理と知性のヨーガ)の教えを背景にしていること、このようなことが「“こころ”の学校」の特徴となっています。

 

【講座概要】

今回の講座はあくまで初級となります。
次のような内容を連続してじっくりやっていく予定です。
  

・こころの定義
 〜こころとは一体何なのでしょう?
・こころの役割
 〜こころはなぜあるのでしょう?
・こころを構成するもの
 〜こころはどのようなもので構成されているのでしょう?
・こころと性格について
 〜ブッダが説く性格判断について
・善いこころ、悪い心の定義
 〜こころの善と悪とは
・カルマ(業)について
 〜幸福になるのも不幸になるのもすべてはカルマ?
・こころから説く身体論について 

 〜身体はただの道具?

・こころから説く食論について

 〜食は身体という機械のただの部品? 
・“真の幸福”につながるこころの浄化法
 〜何が真の幸福への道を邪魔をしているのか
・一切の苦しみの解放につながる未知のこころの世界とは(概論)
 〜五感というカゴの世界を超える世界がある?
     
これだけでもかなり深いです。
正直言って、限られた時間でこれらのすべてをお伝えするのは難しいかもしれません。
しかし、出来る限りお伝えしたいと思っています。

​ランチ会概要

【開催日時(予定)】
 第一回:平成29年7月9日(日)午前11時半〜午後1時半(終了)
     
※既に満席となっていますので、キャンセル待ちとなります。

  キャンセル待ちを希望される方はこちらにその旨ご連絡下さい。

  (参加を希望される日を必ずお書き下さい)
 

 第二回:平成29年8月5日(土)午前11時半〜午後1時半(終了)
 ※8月13日(日)から変更になりましたので、ご注意下さい。
 
事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。
 

 第三回:平成29年9月17日(日)午前11時半〜午後1時半(終了)
 事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。  
 ※当初9月10日だったものが9月17日に変更になりましたのでご注意下さい。

 

 第四回:平成29年10月15日(日)午前11時半〜午後1時半(終了)
 
事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。

 第五回:平成29年11月12日(日)午前11時半〜午後1時半(終了)
  

 事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。

 第六回:平成29年12月3日(日)午前11時半〜午後1時半(終了)

    事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。

 第七回:平成30年1月14日(日)午前11時半〜午後1時半(終了)

     事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。

 第八回:平成30年2月18日(日)午前11時半〜午後1時半

     事前予約を希望される方はこちらからその旨ご連絡下さい。

 

※開催日時など状況により変更することがあります。回数の増減もあります。
 

 
【会場】
 幸せの言葉が集まる☆手造りニョッキの店PaPa
 054-253-1819 ⇒http://www.papa-gnocchi.com/
      
【参加費】毎回2000円(ランチ代込)
     
【講師】
 自由自在な人生エバンジェリスト
 ムサシコジローこと井澤直樹 
 ・新刊著書:「利休 WABI 粋に生きる男の法則」KKベストブック
  ⇒こちら
 ・セルフプロフィール
  ⇒こちら
  
【申込方法】毎回FBイベントで告知もしますので、その都度申込んでも構いません。
もちろん電話、もしくは主催者のFBメッセージからでも受け付けます。
※FB以外で直接申込される方はこちらからです。

 

【キャンセル】前日までにお願いします。当日のキャンセルにつきましては参加費全額ご負担お願いします。

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